Flos et Dialogus

花ある暮らしのニュースメモ

四月からの価格表示の方法はいろいろある

東京新聞3月13日の記事から

http://www.tokyo-np.co.jp/article/living/life/CK2014031302000185.html

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<消費税8%へ> 「本体」が混在



小売店などの価格 表示はこれまでは税 込みの総額表示が原 則だったが、四月か らの消費税増税を前 に昨年十月から税抜 きの本体価格表示も 認められ、本体価格 表示の店が増えてき た。支払代金をつか みやすい総額表示が定着していたため、 本体価格表示に戸惑う消費者は少なくな い。本紙生活部で中部地方や関東地方な どの消費者三十人にどちらの表示がいい かアンケートしたところ、総額表示を支 持する意見がやはり多かった。

康彦)

名古屋市に住む五十代の団体役員の男 性は最近、飲食店でランチを注文した。 大きい字で「980円」と本体価格が書 いてあったのを見て税込み価格と勘違 い。レジで消費税込みの千三十円を請求 されてびっくりした。メニュー表には小 さい字で税込み価格も書いてあったが、

「税込み価格はもっと大き

見落とした。

い字にすべきだ。消費者の気持ちを考え た価格表示にしてほしい」と要望する。

商品やサービスについての価格表示 は、消費税が導入された一九八九年当時 は総額表示と本体価格表示のどちらも可 能だったが、国は二〇〇四年四月から総 額表示を義務付けた。「最終的な支払代 金をつかみやすい」「両方の表示が混在 していると価格を比べにくい」といった 理由だった。

今回は消費税率の5%から8%への アップを前に昨年成立した特別措置法に より、昨年十月から一七年三月までの 間、税抜きの本体価格を強調する表示も 認めた。事業者の事務負担の重さに配慮 した政策。本体価格が税込み価格である と間違われないための措置を取っている ことが条件だ。

今認められている価格表示を例示する と図のようになる。本体価格を強調して 表示する店は、スーパーやドラッグスト アなどで徐々に増加。今後さらに増え、 四月には店によって表示方法が入り乱れ る状況になりそうだ。

既に本体価格の表示に替えた店では、 チラシや店内掲示、店内放送などで総額 表示ではないことを説明しているが、消 費者への周知を徹底することは難しい。 本紙生活部にも「税抜き価格の表示を税 込み価格と錯覚。『いつもより安い』と 思い込んで安くない商品を買ってしまっ た」といった苦情が届いている。消費者 は、買い物の前に価格表示がどちらの方 式であるか確かめておくのが賢明だ。

アンケートでは「総額表示」

格表示」「両方を表示」のどれがいいか を理由付きで尋ねた。回答してくれた三 十人のうち十六人は総額表示と回答。次 いで両方表示が十人で、本体価格は四人 しかいなかった。

総額表示に軍配を上げた人の多くは 「最終的に払う代金が分かればいい」と いうのが理由。「今までと同じ方式の方 が慣れているからありがたい」

「両方式が混在すると

の五十代女性)、

頭が混乱しやすいので、総額表示に統一 してほしい」(岐阜県の二十代男性)

いった声もあった。

本体価格表示を支持した人では「商品 そのものの価格が知りたい」

の五十代女性)という理由のほか、

費税率が上がったときに税抜き表示の方 が便乗値上げを見つけやすい」

の六十代女性)との意見もあった。両方 の表示を求めた人には「税込みの表示の 方が最終的な支払代金が計算しやすい。 ただ、税抜きの元の価格が変わっていな いかも知りたいので、両方を表示してほ しい」といった声があった。

百貨店に勤務していたことがある埼玉 県の五十代男性は「総額表示と消費税額 の二本立て表示がいい」と力説。

者が一番知りたいのは支払代金で、次は 消費税額だ」と説明し、

は業者側の都合という面が強い」とも指 摘した。本体価格を強調して表示する業 者は、消費者の理解を得るために丁寧な 説明が必要になりそうだ。